昭和58年7月に嬬恋村立の国民健康保険診療所として開所以来27年が経過した平成23年の秋に、村長から指定管理による運営の可否の相談がありました。人口1万余名あり、高原キャベツで有名なリゾート地でもあるものの医師確保には常に悩まされていたようです。本村は群馬県の北西部の西吾妻地域に位置します。
平成5年から六合温泉医療センターを、平成14年から西吾妻福祉病院を運営していることから地域医療振興協会に白羽の矢が立ったのです。過疎地域における医療人の確保は日本全国において難渋している時代ですが、地域に密着した包括的ケアの実践に欠かすことができない本診療所の灯をともし続けることの重要性を強く認識し、短期間ではありますが平成24年4月1日の再出発に向けて模索を続けてきたところです。村民の皆様の健康管理はもとより、地域や観光業などの活性化のお役に立てるよう、職員一同努めてまいる所存です。